
タイトルと表紙絵に一目惚れ。
中を開いてみると・・・・
なんて優しい世界。
ぼくとモグラとキツネと馬が
出会い、語り、友情を育むお話。
交わす言葉のひとつひとつが、
心に染み渡る。
”いちばんの時間のむだって、
なんだとおもう?”
ぼくがたずねると、モグラはこたえる。
”自分を誰かとくらべることだね”
ページに添えられたラフな筆書きは、
躍動感と温もりに満ち溢れ、
時に美しい色を配しながら、
読者を希望へと導いてくれる。
”いままでにあなたが言ったなかで、
いちばんゆうかんな言葉は?”
ぼくがたずねると、馬はこたえた。
”たすけて”
どの言葉も、真実で、あたたかい。
これは訳者の力量によるところも大きいはず。
なるほど、川村元気さんでしたか。
「君の名は」「おおかみこどもの雨と雪」などの
製作者。納得です。
キーワードは『優しさ』
そして『夢』
大人も子供も、笑顔で前に進もう
という気持ちにさせてくれる。
ファンタジーが現実の背中を押してくれる。
わたしにとっては、
今後の人生の指南書ともなる
貴重な一冊との出会いでした。