We propose healing and learning to make your life a little more colorful
霜止出苗
霜が降りなくなり、苗代で稲がすくすくと育つ頃
この季節になると、苗代では稲がいきいきと育ち、薄緑色のじゅうたんが広がります。農家ではもうすぐ始まる田植えの準備に大忙し。京の茶どころ、宇治では「夏も近づく八十八夜~」茶摘みのシーズンですね。そして兵庫ではイカナゴ!くぎ煮の季節がやってきます。Kiss FM KOBEで番組を担当していた頃は、スタッフが差し入れしてくれる自家製イカナゴのくぎ煮を毎年楽しみにしていました。水揚げされたイカナゴを醤油、砂糖、みりん、生姜などで甘辛く煮込んだ佃煮。大量のイカナゴを大鍋で煮詰める際、箸などでかき混ぜるとイカナゴが崩れ、団子状に固まってしまうので、一切かき混ぜないのがコツ。炊き上がったイカナゴは茶色く曲がっており、その姿が錆びた釘に見えることから「釘煮(くぎに)」と呼ばれるようになったとか。ご飯に混ぜて、おにぎりにしても美味しいですよね。

さて、今回の絵は苗代に挑戦してみました。稲の種は直接田んぼにはまかず、20㎝ほど育ってから本田に移します。昔はそのまま直(じか)まきをしていたようなのですが、苗代で育てたほうが、よい苗に育つそうです。


さあ、稲の苗が育つ頃、下から覗き込んだ新緑の青紅葉も美しく、木漏れ日がキラキラ光って、胸いっぱい深呼吸したくなります。もう初夏の風情ですね。
Ikukology
TOPへ