エントリー No.5 『愛の結晶』
父と母が運命的な出会いを果たし、愛を交わし合った末、この世に生まれ落ちたのが私。偶然の賜物とはいえ、賜物歴もこう長くなると原点の奇跡に感謝せずにはおれない。いまさらながらお父さん、お母さん、ありがとう。
さて、ざっくりとした馴れ初めは聞いているが、当時の熱愛の温度までは伝わらなかった。
これを発見するまでは。。。。
(筆者の了承を得てここに掲載す)
ロマンチストかっ!
いや、私ですらとうの昔、忘却の彼方におき忘れてきたこのロマンチズムが故に私の原型が宿ることになったわけであるからして、これはもう、歴史的なパピルスなのだ。
結核で床に伏していた母に対するこの積極性にも感謝せねばならない。
父の熱愛に対して当時の母はどうだったのだろうか。バランスのとれた恋文はみつかっていない。
こちらは単身赴任していた父に宛てた母の手紙。
実にあっさりしている。
「人数が少ないほうがいいですから
せいぜいそちらで長く勉強して帰ってきてください」
COOLだね〜。
せめて “郁子のパパ像” が父の心の癒しとなってくれていたならと願う。