We propose healing and learning to make your life a little more colorful
鱖魚群
鮭が群れをなして川を上っていく頃
出ましたー!難しい漢字!「鱖」は音読みで「ケイ、ケツ」と読み、「鱖魚(ケツギョ)」とは、中国大陸東部に生息する淡水魚。鮭とは別物のようです。中国の暦が日本に入ってきた際、日本にはいない魚だったので、同じような生態の鮭を充てたと考えられています。

鮭は川の上流で生まれ、雪解け水と一緒に川を下り、海に出た後はそのまま外洋で大きく育ちます。そして数年後、産卵のため大きな群れをなして、また故郷の川へと帰っていく。自分の生まれた川をよく覚えているのですね。生まれた川に間違いなく帰ってくる母川回帰のシステムは、川の臭いでわかるという「臭覚回帰説」や、太陽の位置などを目安に帰る「太陽コンパス説」、そのほか「地磁気説」や「海流説」などあって、実際のところはよくわからないようです。いずれにせよ、凄い能力であることに間違いはないですね。

産卵のために一心不乱に遡上(そじょう)してくる鮭。その間はまったく食物もとらず、上流で産卵場所を見つけるとメスが尾びれを使って川底を堀り、オスがそこに寄り添います。そして両者共に、役目を終えると力尽きて死んでしまいます。次の命を育むための壮絶な営みですね。

北国の冬の風物詩にもなっている「鮭の遡上」。その勇姿を普段はなかなか目にすることができませんが、鮭といえば、その「切り身」は、おなじみ。旅館の朝食、はたまた実家の父の朝ごはんも決まって鮭の塩焼き&味噌汁が定番です。ところで、近年は、魚の切り身そのものが泳いでいると信じている子供もいるとか。自然の生き物との触れ合いがどんどん減ってきているせいでしょうか。切り身が泳いでいる姿を想像すると可笑しいけれど、本来の姿を知らない子供たちが気の毒にも思えてきます。鮭は今の季節だと、お鍋の具材にしても美味しいですね。北海道の石狩鍋は鮭がメインの味噌鍋。温まりそう~。

ちなみに鮭は「白身魚」です。え?サーモンピンクっていうじゃない、赤身じゃないの?といいたいところですが、そもそも、赤身魚や白身魚といった分類は身の色を基準にしているわけではなく、魚の筋肉に含まれる「ミオグロビン」という色素タンパク質の量の違いで区別しているそうです。ミオグロビン含有量が100gあたり10mg以上であれば赤身魚、10mg未満のものは白身魚と定められています。鮭の身は赤いけれど、あれは色素タンパク質によるものではなく、餌とするエビやカニに含まれる色素によるものなんですって。みかんを食べ過ぎると手のひらがまっ黄黄になる~みたいなもんでしょうか。(違うか)


さあ、「鱖魚群さけのうお むらがる」の時候が過ぎると、季節はいよいよ「冬至」へと移ろいます。
Ikukology
TOPへ