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閉塞成冬
天地の気が塞がれ、本格的な冬が訪れる頃
重く垂れ込めた雲に空がふさがれ、生き物たちもじっと息をひそめる。そんな冬景色を迎えます。「閉塞」という文字に、なんだか気持ちまで塞がってしまいそうになりますが、「塞」という字には「砦(とりで)」という意味もあるので、厚い雲が寒さから私たちを守ってくれている!とも解釈できますね。悪霊の侵入を防ぎ、通行人や村人を災難から守ってくれる神様、道祖神(どうそじん)の別名は「塞の神(さえのかみ)」というそうです。我が国にはいろんな神様がいるので、心強いです。
 

神様といえば、12月8日は一年の農事の仕事終わり「事納め(ことおさめ)」の日。(地域によっては2/8が「事納め」、12/8は「事始め」となる)今年の収穫を終えて、田んぼを見守ってくださった神様に感謝をします。事納めに関連したならわしでは、「針供養」もありますね。縫い物の上達を願って、使えなくなった縫い針を神社に納め供養する行事。供養の方法は地域によってさまざまですが、一般的には折れた針をこんにゃくや豆腐など柔らかいものに刺して奉納します。いつも厚みのあるものや硬いものに刺している針を柔らかなものに刺して休ませてあげようという、ねぎらいの意味があるそうです。

針仕事・・・子供が幼い頃はゼッケンやアップリケ付け、ワンポイント刺繍などに精を出しましたが、最近は針を持つ機会もめっきり少なくなってしまいました。ちくちくちく。脳を休ませ、無心になれる貴重な時間。「閉塞成冬」~空寒く冬となる日~は、久しぶりにお部屋に籠って、縫い物でもしてみようかしらん。
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