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玄鳥去
春先にやってきたツバメが南へ旅立つ頃
今年も可愛い姿を見せてくれた雛鳥たち。あの子達も立派に育って旅立つのですね。でもそういえば、巣立ちの後しばらく見かけなかったけれど、どこにいたのかしら。 どうやら「ツバメの集団ねぐら」と呼ばれる場所にいたようです。子育て中は核家族のツバメも、繁殖期が終わると集団生活に。水辺のヨシ原などにねぐらを作り、渡りに備えてそこで鋭気を養うそうです。昼間は自由行動、夜になるとねぐらへ帰る。成鳥から若鳥まで、集まってくる数は数千羽から数万羽になることも。仲間が大勢いて安心ね。しかしそれもつかの間、渡りのシーズンが来ると体力のある成鳥から先に飛び立つらしい。だからシーズン後半の集団ねぐらは幼鳥の割合が高い。あらら、ベテランが先に行っちゃうの?独り立ちの試練はこれから?越冬先である東南アジアやオーストラリアまでは数千km。遠いなぁ。1日300km以上移動することもあるそう。大丈夫かな。無事目的地へ辿り着けますように。

春、軒先をかすめるように飛びながら子育ての一部始終を披露してくれたツバメが、去るときは何の挨拶もなく行ってしまうのはちょっと寂しいけれど、いつの間にかいなくなったツバメにふと思いを馳せる頃が秋だとするならば、彼らはしっかり季節の余韻を残してくれていますよね。来年もまた元気な姿を見せてほしい。そしてここ日本がツバメにとっていつまでも帰りたい場所でありますように。
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