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鶺鴒鳴
セキレイが鳴く頃
「背筋を伸ばした美しい姿勢の鳥」という意味を持つ鶺鴒(セキレイ)。スマートなボディと長い尾っぽがトレードマーク。尾を上下に振り、地面を叩くように歩く習性から「石たたき」「庭たたき」などとも呼ばれています。本来は水辺を好む鳥ですが、今では都会でも一年中見られるポピュラーな小鳥ですね。長い尾っぽを上下に振って、ぴょんぴょん歩く姿がとってもキュート。案外人なつっこい。近づくと少し離れるのですが、こちらが止まるとあちらも足を止めて振り返ったりしてくれる。「チチッチチッ」と鈴のように鳴く声も愛らしく、こっちへおいでと誘ってくれているようでついつい追いかけっこしたくなります。

あ、あれはもしかして恋の手ほどきをしてくれているのかな?
セキレイは神話の時代から「恋教え鳥」や「恋知り鳥」などと呼ばれています。その由来は日本書紀にある記述。あの日本の国を創ったイザナギ・イザナミ夫妻が、セキレイのお手本により国産みをされたと書かれているのです。この二人の神は結婚したものの、子供の作り方がわからなかった。するとそこへセキレイがひょいと飛んできて、尾を上下に振る仕草を見せた。その動きを見て二人の神は男女の交わり方を知り、やがてイザナミが日本列島を産み落としたと伝えられています。日本の生みの親、ゴールデンカップルの性教育は、セキレイ先生がレクチャーされたのですね!お見それしました。先生がいなければ、この国もなかったかもしれない!今度どこかでセキレイ先生を見かけたら、ぜひとも感謝の気持ちを伝えなきゃ。
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