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水沢腹堅
厳しい寒さで沢の水が凍ってしまう頃
沢を流れている水も凍ってしまうほどの寒い時期ということですね。池や沼の水面の氷は、溶けたり凍ったりを繰り返しながら徐々に厚みを増していきます。ニュースなどで最低気温の記録が聞こえてくるのもこの時期が多く、冷え込みがことさら厳しい頃。外出時にはマフラーや手袋が手放せません。

ちなみに、寒さの日本記録は−41℃。明治35年1月25日、旭川市で観測されました。どれほどの寒さなのか想像すらできません。氷点下20度を下ると、息が一瞬にして凍る。濡れたタオルを振り回すとカチカチの剣になる、という話は聞いたことがあります。感覚的には「寒い」ではなく「痛い」。まさに「しばれる」という北海道の方言がぴったりなのでしょう。暖房設備の整った現代では、よほどのアクシデントがない限り寒さのために命を落とすことは希かとは思いますが、大気の冷えが底となるこの時期は、身体も内から温めておきたいもの。

体を温める食材は、野菜ではニンジン・ダイコン・レンコン・ジャガイモなど。寒い時期が旬の根菜ですね。これらの野菜は、ビタミンC、ビタミンEが含まれているため、血行を良くする働きがあり、冷え性に効果があるとのこと。果物ではりんごや金柑、栗やクルミも体を温めてくれる食材です。また、ざっくりですが、色が黒や暖色系の食材も効果があるとされています。たとえば、白砂糖より黒砂糖、白米より玄米という風に。食材を選ぶときは心に留めておきましょう。我が家ではこの時期、生姜も大活躍。豚汁や白菜のそぼろ煮、佃煮にしても美味しいですね。生姜を加熱するとショウガオールという成分が発生します。この成分が体の隅々まで血を巡らせてくれ、内からポカポカ温めてくれます。

さあ、寒さのピークを迎えたら、あとは暖かくなるのを待つばかり。日も少しずつ長くなってきました。春の足音も遠からず。みなさまにも、素敵な春が訪れますように。
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