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温風至
熱い風が吹き始める頃
「温風(あつかぜ)」とは、梅雨明けの頃に吹く南風のこと。「白南風 (しらはえ)」とも呼ばれます。「はえ」とは主に西日本で呼ばれる夏の南風。では、白があれば黒もある?はい。梅雨の間に吹く南風は「黒南風 (くろはえ)」。黒から白へ、だんだん夏の光が増していく様子が伺えますね。

7月に入ると京都では祇園祭がスタート。祇園祭は別名「鱧祭(はもまつり)」鱧の季節です。高度な技術を要する鱧の骨切りは、修行に7,8年はかかるそう。骨は断つけど肉は切らない。家庭でおいそれとは真似できない職人技ですね。
刺身も美味しいけど、皮も大好き。胡瓜と和えた酢の物はウマイ!

そして、7/7は七夕さん。食つながりでいうならば、七夕の行事食は「そうめん」。思い描くだけで喉越し冷んやり~、涼しくなりますね。七夕は、そもそも機織(はたおり)や裁縫の上達を祈るお祭り。そのため昔は細くて白いそうめんを糸に見立てて、お供えしていたようです。現在の七夕という字は当て字で、昔は「棚機(たなばた)」と書きました。乙女達が機屋(はたや)にこもって着物を織り、棚にそなえ、神さまを迎える。そして、秋の豊作を祈ったり、人々のけがれをはらう。棚機は、そんな行事だったのですね。

さあ、これから日に日に暑さが増してきます。湿った暖かい空気が流れ込むと、雷雲が発生しやすく、突然の雷雨や突風が起こることも。夏空の表情に注意しながら、暑さ対策、水分補給もお忘れなく。
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