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梅子黄
梅の実が熟し、黄色く色づく頃
雨降りの季節がやってきました。梅の実が熟す頃の雨だから「梅雨(つゆ)」。ジメジメとした梅雨時は免疫力も低下しがち。そこで編み出された究極の健康食が梅干し!というわけですね。この時期、青々と大きく実った梅の実は黄色く色づき始め、収穫期を迎えます。先に市場に出回る青梅は梅酒や甘露煮、梅シロップなどに。熟して黄色く色づいた梅は梅干しや梅ジャムにしていただきます。

待ってました~!梅干し作りのシーズン。青梅を買って、お家で色づくまで待ってもいいのですが、梅干しにするなら、なるべく長く木にとどまって黄色く熟した梅の方がおいしく出来上がるそうで、できれば樹熟梅(きじゅくうめ)を手に入れたいもの。段ボール箱いっぱいに到着した樹塾梅は、蓋を閉じていても部屋じゅうに甘い香りが漂います。ちょうど梅雨入りの頃に浸け始め、梅雨明けの猛暑が続く頃に土用干しをして完成。土用干しは3日3晩、連続晴れの日を狙わなくてはいけないのですが、これがなかなかヤキモキします。梅雨明けといえども、まだまだ不安定なお天気なので、天気予報とのにらめっこ。炎天下に干した梅は、だんだん表面に塩の結晶が現れ、つまむと耳たぶのような触感に。ふにゅふにゅ。この感触がたまりません。快感といえば・・・最初の工程、梅を塩漬けした際に、瓶の底からぐんぐん上がってくる梅酢をチェックするのも楽しみです。梅酢とは梅から出てくるエキス。梅干し作りの嬉しい副産物です。梅酢には食欲増進、殺菌効果、美容効果など、梅干しに勝るとも劣らぬ様々な効能が。我が家では夏は水割りにして、熱中症予防。スポーツドリンク代わりに飲んでいます。

食中毒の最も発生しやすい雨期に実を実らせ、塩をまぶすと自ら抗酸化作用の高いエキスを抽出、さらに太陽エネルギーを吸収することで殺菌力を強化。実に頼もしい!自家製梅干しは100年もつとも言われていますからね。今作っておけば孫の代まで?いや、我が家はみな梅干しフリークなので消費が速い。
2年に一度はせっせと仕込まなくては。自然の摂理をうまく利用した究極の保存食、梅干しで、今年の夏も乗り切るぞー!
Ikukology
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