冬眠していたミミズが地上に這い出してくる頃
体を引いて通ったあとが丘のようになることから「蚯蚓」。難しい漢字も成り立ちを知ると「ほぅ~」と、妙に感心してしまいます。ミミズは背骨をもたない環形動物。目もありません。よって和名は「目見えず」が転じて「みみず」になったといわれています。
見た目でだいぶ損をしているミミズさんですが、
土を肥やしてくれる大切な存在であることを知ってからは、尊敬の念を抱かずにはいられません。チャールズ・ダーウィンは、「~人間が耕すよりも前からミミズによって土は掘り返されてきた。このちっぽけな生き物が、世界の中でどんな生き物よりも重要な役割を果たしていると言うことは間違いない」と賞賛。生物学に精通していた古代ギリシャのアリストテレスは、ミミズを「大地の腸」とネーミング。また、日本では「自然の鍬(くわ)」と呼ばれています。ミミズは落ち葉などの有機物を食べ、窒素やリンを含む栄養豊富な糞を排出します。これが畑にまく肥料と同じ効果を生み、肥沃な土を作るのですね。
また、ミミズが掘ったトンネルは空気や水の通り道となるので、鍬を入れなくても、ふかふかの土に。植物もよく育つというわけです。ミミズさん、いてくれてありがとう。
♪ミミズだってカエルだって
みんなみんな生きているんだ
友だちなんだ~♪
仲良くしていきたいですね。