タケノコがひょっこりと顔を出す頃
いや、近所の竹林では2週間ほど前にみつけたタケノコの芽が、今やぐんぐん伸びて、もう立派な竹になってますよーと、言いたいところですが・・・。タケノコにもいろいろと種類があり、収穫期にも少しずつズレがあるのですね。最も多く出回る中国原産の「孟宗竹(もうそうちく)」は春先の3月中旬ごろから、日本原産の「真竹(まだけ)」は、5月から6月にかけて旬を迎えます。よって、この「竹笋生」のタケノコは真竹のことなのでしょう。
草冠に旬と書いて「筍(タケノコ)」。孟宗竹は、やはり、掘りたてが一番!朝掘りのものはお刺身でもいただけるほど。しかし1日に1mも伸びることがあると言われるだけに、地表に顔を出した直後から成長スピードが早く、あっという間に固くて食べられなくなってしまいます。一方、真竹は地面から顔を出しているものでも硬さはなく、茹でておいしくいただける。なので、真竹の場合は「タケノコ掘り」ではなく「タケノコ採り」というそうです。もちろん新鮮なものは、皮を剥いて、アク抜きせずともそのまんま食べられます。コリッコリとした食感と、風味がグッド。孟宗竹と同じく、煮物、汁物、炒め物、何でもこなす万能選手です。
真竹のおかげで、まだまだタケノコは楽しめますね。ただ、流通量が少ないのが残念。今年も見かけたら是非手に入れたいもの。というわけで、イラストは孟宗竹ではなく真竹を描いてみました。真竹の特徴は、表面がツルっとしていて産毛がありません。真竹を複数描くと、より和の風景になり、七十二候っぽいな〜と自己満足しています。