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土脉潤起
あたたかな雨が大地に潤いを与える頃。
二十四節気が立春から雨水へと変わりました。
冷たい雪がしっとりとした春の雨に代わり、凍てついた大地がゆっくりと潤い始めます。「雪がとけて川になって流れていきます~♫」(私は蘭ちゃんファンでした。そして朝ドラ「ブギウギ」で趣里ちゃんのファンにも!)ちょうど「春一番」が吹く頃でもあります。「もうすぐ春~ですね~♫ちょっと気取ってみませんか?」キャンディーズが歌ったように、春の足音が聞こえ始めると、妙に心がブギウギ、ウキウキ〜、くすぐったくなります。朝晩はまだ冷え込みますが、寒さもほんのり緩み、土の中で眠っていた生き物たちもそろそろお目覚めの頃。植物たちも芽吹きの準備開始です。

日本には雨の呼び名がたくさんありますが、この時期に降る雨は「養花雨(ようかう)」といいます。なるほど読んで字のごとく、温かみを帯びた春の雨は、草木や花に養分を与える恵みの雨というわけですね。私たちが心待ちにする梅や桜などの開花も、この養花雨により促されることでしょう。春先の雨には他にも同じような意味で「育花雨(いくかう)」、「甘雨(かんう)」、「慈雨(じう)」、「催花雨(さいかう)」などがあります。雨はただの雨なのに、いかに古の人々が、植物にとっての恵みを我が事のように感じ、花が咲き誇る春を待ち望んでいたかが伝わってきますね。これからは、春の雨で潤い匂い立つ大地に、芽生えたばかりの双葉を発見する日も増えそうです。

さあ、春の鼓動を感じる季節がやってきました。
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