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涼風至
涼しい風が吹き始める頃
二十四節気は「立秋」となりました。暦の上ではもう秋です。と、いわれても・・・やっとお盆休みに入ったところだし、日差しはジリジリ夏真っ盛り。なかなか秋の実感なんて湧きませんよね。でも五感をフル稼働せよ!平安時代の歌人、藤原敏行は詠っています。

「秋来ぬと目にはさやかに見えねども風のおとにおどろかれぬる」と。

現代語訳:(立春をむかえても)秋が来たと目にははっきり見えないけれど、風の音で(秋の訪れに)はっと気づかされる。

はい、確かに。日中のうだるような炎天下では気づきませんが、夕方、犬の散歩などに出かけると、ふっと感じることがあります。涼風を。頰をなでる温風の合間に微かな涼を。そういえば、日が落ちると草むらから虫の声も聞こえだしました。目にはさやかに見えねども、少しづつ、でも着実に、来ています!秋。きっとお盆がすぎれば、夏も急ピッチで終わりに近ずくのでしょう。夏の終わりは、すなわち秋のはじまり。そう思うと「涼風至」の候もちょっぴり哀愁を帯びてきます。

五感で感じる季節の移ろい。ちなみに夏の「涼風」に感じた涼しさは、秋になると「新涼」という呼び名に変わります。夏と秋の涼しさの違い、これまた五感で確かめてみましょう。
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