We propose healing and learning to make your life a little more colorful
菖蒲華
菖蒲(あやめ)の花が美しく咲き始める頃
「菖蒲」という漢字は「ショウブ」と「アヤメ」、二つの読みがあるのでややこしい。通常であればこの時期に咲いているのは花菖蒲(ハナショウブ)なので、ここでいう菖蒲とは、花菖蒲のことを指しているという説があります。また、花菖蒲(ハナショウブ)と菖蒲湯などに使われる菖蒲(ショウブ)はまったくの別物。菖蒲の花は、猫じゃらしのような、一見花には見えないような花。一方、花菖蒲の花は、アヤメに似た紫色の綺麗なお花です。葉っぱがショウブに似ていることから、「花ショウブ」という名前が付いたそうです。ああ、ややこしい。頭の錯乱ついでにもうひとつ。昔は薬草に使う「菖蒲(ショウブ)」のことを「あやめ」と呼んでいたそう。ひょえ~。しかし、紛らわしいのは呼び方だけではないですね。「いずれ菖蒲(あやめ)か杜若(カキツバタ)」これは、甲乙つけがたいことのたとえですが、アヤメ、カキツバタ、ハナショウブ。この三者はみな色も紫、姿かたちも非常に似ていて見分けがつきにくいです。
見分けるポイントは・・・
花弁のつけ根をチェック!

アヤメ→花のつけ根が網目模様になっている。
カキツバタ→花のつけ根に一本の白筋がある。
ハナショウブ→花のつけ根に黄色がみえる。

咲く順番もだいたいこの並びです。
ということで、今回は頭のこんがらがる話が続きましたが、もう「菖蒲華」の時候は、紫の花と出会おう、愛でよう!と一括してしまってもいいように思えてきました。この時期に咲く紫の花々は、雨に濡れると一層、目に染みる美しさとなります。梅雨時に私たちの心を慰め、癒してくれる大切な存在ですね。
Ikukology
TOPへ