いま、新撰組が新鮮

久しぶり、京都文化博物館へ行ってきた。

現在開催中の「新撰組展2022」
知ってるようで知らない新撰組の実態とは?
この展覧会では、近年までの調査で明らかになった新知見を生かしつつ、史実としての新撰組に迫っている。

展示品のひとつひとつにじっくり向き合ううちに、肌感覚で伝わってきた時代背景と幕末の志士の汗と涙。写真がある。手紙がある。刀がある。生きた歴史がそこにある!

近藤勇や土方歳三のポートレイトは写真。写真は光に弱いから、今回は特別のご披露らしい。(土方さんは、やはりイケメン。鬼の副長とのギャップにやられる)
孝明天皇が所持した短剣や土方さんの愛刀・銘 和泉守兼定もキラリ。池田屋で使用された防具も展示されている。武装し刀を振るう姿が目に浮かぶようだ。
そして、今回特に部数の多い手紙は現代語訳が添えられているのがありがたい。新撰組隊士の胸中がリアルに迫る直筆の書簡。それにしても昔の人はみな達筆だなぁ。一文字一文字に魂が込められている。重い。切迫感が伝わる。命がけの手紙。
さらに歩を進めると、近藤勇の処刑を伝えるニュース速報、瓦版が目に飛び込んできた。京都三条河原に晒された首の絵がショッキング。これも史実。生きた歴史である。
などなど、見応え十分すぎて、途中係りの人に「まだ半分もご覧になっておられませんよ」と催促される始末。会場を出る頃にはすっかり夕暮れの京都になっていた。

激動の幕末に散った熱い男たちの足跡。
敗者側の資料というのは、はなかなか残らないらしく、今回は文化財としても貴重な展覧会となっている。新撰組をまた新たな視点で捉えられるかもしれない。興味のある方はぜひ。

京都文化博物館

PS: 斜め向かい、三条通りのslurp スラープさん、美味しかった。










入ってましたって!

〜私は、七七八五一号の百円紙幣です。あなたの財布の中の百円紙幣をちょっと調べてみて下さいまし。あるいは私はその中に、はいっているかも知れません〜

これは先月「魔女ラジライブラリー」にて朗読させてもらった太宰治の名著「貨幣」の冒頭部分だ。「私」のモノローグで綴られるこの物語は、主人公の百円紙幣が様々な人の手に渡り旅をする過程において、戦時下の日本という時代背景と、そこに生きた者たちの本心があぶりだされていく様がとても興味深い。
今宵死ぬかもしれぬという時にむき出しになる人間の醜さ、浅ましさ。と同時に顕になる人の優しさ、他人を思いやる心というものも存在する。それらを貨幣に世渡りさせ、見聞させ、語らせるというアイディアが、まずもってブラボー文豪太宰!なのだが、ラスト、そうきますかっ!!凄いを超えて、憎い。
いい話です、本当に。だから声に出して読みたいと思った。
「ああ、欲望よ去れ、虚栄よ去れ。日本はこの二つのために敗れたのだ。」という「私」の独白も、未だ胸に突き刺さったまんまなの。痛い。
この時期に読み返すとまた沁み入るわね。まだ読んだことないという方はぜひ、青空文庫で一読を。もしくは魔女ラジライブラリーにてJovandyの朗読でお楽しみくださ〜い。

って今日は本の話じゃなくて、いや、大いに関係あるのだけど、
太宰さんのおっしゃる通り、入ってたのですよ!父の古い財布に!!

百円紙幣!!!
板垣退助さ〜ん!!

父が私にこの貨幣を委ねるというのです。なんという巡り合わせ。百円紙幣の「私」が私の元へ。ロマンだわ。で、幾らで転売できるの?って浅ましい考えが浮かばなかったといえば嘘ね。ここは正直に。調べてみるとだいたい2~3倍の値ってところかしら。二、三百円。しかし私は今のところ手放す気はない。もうしばらくロマンに浸っていたい。この百円紙幣が活動していた時代に思いを馳せてみたい。
それにしても、この子はまだ若いわね、綺麗だもの。箱入り娘?大事にしすぎて旅するチャンスを奪ってしまったかな。もう、どこへも行けないのだとしたら、悲しいね。だからこうやって多くの人に見てもらいましょう。

今やキャッシュレスの時代、貨幣が人の間を巡り、時代を旅する機会は今後ますます減っていくのだろう。
今日コンビニで手放した貨幣たちには、この先どんな冒険が待っているのかな。貨幣を擬人化してロマンを託せるのも今のうちかもしれない。

時代の変遷

街角でこんなものを見つけました。

充電器?レンタル?どう使う?
人通りの多い駅前で立ち止まるのも
恥ずかしかったので帰宅して調べることに。

レンタル充電器のようです。
1台330円で翌日24時まで利用可能。
スタンドにあるQRコードを読み取って
決済すると、スロットからバッテリーが
出てくるらしいです。
返却はレンタルしたスタンド以外でも可能で、
またスロットにカッチッと差し込むだけ。

とうとうこういう機器が登場しましたか〜。
利用価値はどうでしょうか。
ということで考えてみました。
私なら・・・・
バッテリーがへたっていたら
モバイルバッテリーを持ち歩くし、
急用の連絡はLineで・・・
あ、そうか。電池、いや、
バッテリーがなければそもそもだな。
なら緑の電話の方がてっとりばやいんじゃ?
え〜っと。緑の電話、探す?
で、見つかったとして、電話番号・・・
スマホの中。

そっかそっか。いざという時には利用価値 大
かもしれません。

でも、QRコードから始めて〜というのが
やはり昭和の人間には一手間感が拭えない。
緑の電話が恋しいな。
なんなら電話ボックスも愛しいな。

今はなき駅前の電話ボックス。
夕方の混み合う時間は並んだ。
長電話してる人は顔を覗かれたりした。
家からでは話せない会話をした。
シースルーだけど秘密の空間だった。
ボックスの中で泣いた笑った怒った。

公衆電話。今では衛生的にもアウトだし、
どのみち廃れる運命だったのでしょうけど
硬貨の落ちる音を気にしながら、今よりも
ひとことひとことを大事に会話していたように
思います。


はじまりの絵本

建仁寺の塔頭、禅居庵(ぜんきょあん)にて
現在開催中の『はじまりの絵本』展に
行ってきました。

京都のお寺を訪ねるのは久しぶり。
こじんまりとした山門に心が落ち着きます。

奥へ進むと、副住職の上松さんが
お出迎えくださいました。

禅居庵にご縁のある100名の方々の
推薦する絵本がずらりと並ぶこの展示会。
実は私川島もご縁がありまして、
「子供の頃に心に残っている絵本」と、
「いま大切な人にとどけたい絵本」の2冊を
お勧めさせていただきました。

もちろん手にとって読むこともできます。
私が訪れた時はお母さんが幼いお子さんに
何冊も読み聞かせをされていました。
私にとっては懐かしくも微笑ましい風景。
毎夜ベッドで読み聞かせをしていた頃の事、
さらには時代を遡って、
母や父に絵本を読んでもらっていた
幼い日の事を思い出したりもしました。

風景といえば、このシチュエーションも
物語の世界にどっぷり浸るには最高ですね。

ちなみに、川島おすすめの2冊・・・
「子供の頃に心に残っている絵本」は
にしまき・かやこさんの
「わたしのワンピース」
「いま大切な人にとどけたい絵本」は
どい・かやさんの
「チリとチリリ はらっぱのおはなし」
を推薦させていただきました。

この「チリとチリリ」シリーズは
恵文社さんで初めて出会ったのですが、
以来、親子で大大大ファン。
絵も文もほっこり。想像の賜物。
読むだけで幸せになれます!!!

他の方の推薦本も
さすが厳選されたものだけに
どれも印象深く、魅力的でしたよ。
会期は10/30(土)までとなっていますので
興味のある方はぜひ、訪れてみて下さい。

http://zenkyoan.jp/hajimarinoehon/index.html

やはり子供の頃に出会った絵本は
忘れ難き印象と感性を育んでくれる
大事な存在ということを
改めて感じ入りました。

それにしても、上松副住職、
毎年絵本を100冊購入されているわけです。
お子様、ウハウハらしいです(笑
読み放題!!いいな、いいな〜。

いやいや どうして、
私も幸せ気分で京都を後にしましたとさ。

天命を生きる

野戦病院。
文字に書くとちょっと頭が
パニックになりそう。
現実ですか?
現実ですよね。

あらゆる方面で「厳しさ」が増す。
多くの人が堪えている。
ピンチをチャンスに変える人もいるけど、
自力では身動きできない人だっている。

これが人類の試練だとするなら、
76億分の1のちっぽけな自分は
どう克服すればいいのだろう。

自己流克服術は私の場合、現実逃避。
あえて、コレ、必要不可欠と感じている。
今を生きるために、
今を忘れる。
自分を取り巻く今の状況を
一瞬消し去る作業。

一瞬でも、まあまあ効果はありまして。
天命に委ねる気楽さが元気をくれる。
今を精一杯生きる。
それしかないように思えて、
今、自分のできる事にフォーカス。
明日の我が身はわからないから。
今を生きる。
今日の幸せを最大値にもっていく。
悪くない試みだと思っている。

いやはや、今日はこのような
私流哲学もどきを語るつもりは
なかったのだけれど、
アップしようと思っていた写真を
眺めていたら、
なぜこれを撮ろうと思ったのだろう、
なぜ引き寄せられたのだろう、
と、ふと立ち止まり、
深堀りしたら、上記の思想に及んだ次第。

現実逃避に一役買ってくれるのは
やはり、自然。

彼らはあたふたする人間界を
どう見ているのだろうか。

天命を生きる姿が心を軽くしてくれる。

口無し

今日は雨降りの一日。
このお花もしっぽりと濡れそぼり、
クールダウンしていることでしょう。

先日、炎天下で出会った「くちなし」の花。

地面に接触しているけど、
しっかり生きて咲いていました。
真夏の花は涼しげです。
秋にはオレンジ色の実をつけるそうな。

この実は熟しても割れない。
つまり、口を開かない。
だから、「口無し」。
グッドネーミング!

そこで登場するのが将棋盤。
将棋盤の脚はクチナシの実が
かたどられています。

なぜに?
ご存知の方も多いでしょうが、
私は知らなかった。
クチナシ(口無し)=口出し禁止

対局中に他から「口を出すな」
という戒めが込められているそう。

ほんまかいな、そうかいな〜!

娯楽にまでしっかりと密着していた
日本の花鳥風月。
自然とともに歩んできた人々の生活が
垣間見られます。

Vサイン

日本選手の皆さんのおかげで、
希望の朝、元気な毎日、明るい未来を
少しは描けるようになっている
今日この頃。本当に感謝です。

散歩時間をいつもより1時間早めても
相変わらずの暑さに、マスクの下では
息苦しさを感じるけれど、前日の死闘、
快挙のシーン、涙のインタビュー等を
思い出すと、自ずと足取りも軽やかに。

そして出会ったこの植物。
ハッキリ クッキリ 見事なV。

周りを見渡すと、

Vだらけ〜

祝・ニッポン

小さな居候

七十二候の「蟷螂生」(カマキリしょうず)は
先月初旬の候ですが、新旧暦のズレを考慮すると、
今頃がちょうどその時期になりますか。

玄関先でみ〜つけた。

透き通る肌は若い証拠。
透明感のあるものはなんでも美しい。
虫の世界も同じです。
思わず触れてみたくなるのです。
しかもこのサイズなら余裕で掴める。
けど、逃げられてしまいました。

別れ際のいちべつ。
肩のあたりに警戒心が見てとれます。
怖がらせてごめんなさい。
どうぞ無事に大きくなってください。

ところが翌日も・・・

み〜つけた!
今度はなんか、ちょっと笑ってますよね。
うん、この子笑ってるわ。
前足(?)なんか揃えちゃって、
「改めまして、どうぞお見知り置きを〜」
と、言うたか言わぬか、とにかく合格。
君、居候認定 決定◎
こちらこそ、よろしゅう〜。




Nice idea !

昨日お世話になりました京都西院のスタジオhanamauiiさん。
これは音楽スタジオならではのナイス・アイディア!!

写真には写り込んでませんが、
足元のハイハットペダルを踏むと
消毒液がシュッ!
素晴らしい!!
オリジナルかなと思いきや、
Pearlからペダル式消毒液スタンドとして
販売されているのですね。
ドラムメーカーさんも考えましたね〜。

さて、本日こちらへ伺ったのは外でもない。
魔女の悪巧み、いえ、いたって真剣な取り組み。
魔女ラジライブラリー2ndシーズンに向けて
切磋琢磨の巻。

人間界での仮の姿で、
奥からBlondy、Melody、Jovandy
たとえ仕事でなくとも情熱に妥協は許さず。
スタジオ代も考慮して〜の、
サクサクっとこなしていきます!!

今夜のナマジョ(youtube 11PM)でも
告知させていただくと思いますが、
2ndシーズンの魔女ラジは、
作家さんを迎えてのオリジナルバージョン。
one and onlyな演出を試みます。

例えば〜
朗読のBGMに生ベース?
贅沢すぎませんか?

作家さん自ら入魂の 「シュッ!」フレーズ。
冒頭の消毒液との因縁を感じずにはおれませんでした。
聞いた人にだけわかる秘密兵器。

などなど、
乞うご期待!!

ナナホシテントウ

ご無沙汰しておりました〜とご挨拶。

ナナホシテントウ。

毒持ちさんですが、可愛らしい。指先に乗っけてパッと飛び立つ様子も愛らしい❤️

太陽に向かって飛んでいくから天道虫。太陽神の使いであるらしい。英語ではLady bugs. 淑女の虫?幸運のシンボルともされていますね。あなた〜と私が 夢の国〜♪チェリッシュの「てんとう虫のサンバ」。森の小さな教会で結婚式を挙げるのです。そして、照れている貴方に虫たちが、口づけせよとはやしたて、そっと貴方はチュー❣️をくれるのです。なんてロマンチックな歌でしょう。幾多の幻滅と落胆を味わってもなお、ナナホシテントウさんはガーリーな幻想へと誘ってくれます。